1949-08-20 第5回国会 参議院 厚生委員会 閉会後第4号
從つて物價が上れば労賃を上げなければならないという原則は、実質賃金を下げないという原則を守らんとする以上当然だと思います。我々は物價が上つて賃金も上ると、上つた場合にはそうしなければならないのでありますけれども、それよりは物價を上げないで安定させるという現政府の施策が成功することをひたすら冀つておるのでありまして、考え方の中心はそこに置かなければならないと思います。
從つて物價が上れば労賃を上げなければならないという原則は、実質賃金を下げないという原則を守らんとする以上当然だと思います。我々は物價が上つて賃金も上ると、上つた場合にはそうしなければならないのでありますけれども、それよりは物價を上げないで安定させるという現政府の施策が成功することをひたすら冀つておるのでありまして、考え方の中心はそこに置かなければならないと思います。
從つて物價廳が言われるように、やみ生産にあらず、りつぱな農林統計の價格差益金に織り込まれるならば、これはあなた方が苦しんで全國各地を実地調査されなくても、りつぱに統計が出ておりますから、それによつて決するならば、ごく簡單に決定いたしますから、それではつきりいたしました。
從つて物價が上り賃金が上ることによつて、増加運轉資金はかなりふえるということになりますが、それが上らなかつた結果、そんなにふえないで済んだということが一つ原因だろうと思います。もう一つの原因は、これは計画そのものに、率直に申しまして誤りがあつたというふうに、今から振り返つて考えられるのであります。
從つて物價が上つたから、それにスライドして通信料金もどんどん上げていいということにはならないのであります。実際これは個人におきましては、個人の郵便利用率というものは非常に少くて、ここに第八表に出ておりますが、通常郵便物を利用する率は一年間にたつた十通、その金額が二十三円になつておりますから、これを幾ら上げたつて、個人がそれによつて受ける影響というものは非常に少いのであります。
今御指摘のように、全体の経営が同じであるから、從つて物價の関係から考えると、雇用量はむしろ減るおそれがあるのじやないかということは、これは土橋さんからであつたかどうかわかりませんが、そういう御指摘がしばしばあつたと思いますが、その傾向はあると思います。
從つて物價の改訂を必要とすることを避けるために今度はそうやつたというようなふうに聞いておりますが、これは或る程度は事実であります。併しながら或る程度は必ずしもそうでない。貨物運賃の引上げをいたしましても、その程度によつては第一次においてすでに吸收できるものがある。二次、三次においても吸收できるものが相当あるのであります。
從つて、物價統制令との関係から、これらの事項に関しては、運輸大臣と物價廳長官との共管によつて処理されることとなる。そういう規定であります。
從つて物價に適應した料金、それに対する値上げであるならば、それは賛成です。しかし現在の場合、一般物價に比例して料金は安い、だから上げるということですが、現在の物價というものはどういうぐあいで、だれがきめているのかということになると、これは低賃金政策と低米價政策、それらの一切の政策の中から出て來ている物價であつて、大衆收奪の予算に含まれたところの人件費、物件費を基礎にしたところの料金値上げの案です。
只今のお尋ねは、補助金を出して貰つておる産業がますますコスト高になるというようなお説だつたと思いますが、実はこの補給金と申しますのはそれぞれの産業に出すのではないのでありまして、つまり現在の條件において生産しました場合の生産物が非常に高い場合に、その高いものをそのまま消費者にぶつかけますと、その生産物が高くなつて價格の水準が上る、從つて物價への影響力の大きい産業の生産物につきまして田、この消費者の價格
從つて物價におきましては戰前の百十倍、賃金においては戰前の五十七倍というような目安において、而も六月二十三日の公定價格引上げにおきましては、郵便料金は四倍、鉄道料金は二五・五倍、而も当時の社会党の考えによりますると、七割値上げの予定であつたものが、六月二十三日の新聞を見ますると、一齊に彼らは二・二二倍以上に物價を引上げたのであります。從つて闇物價の上昇率は三分六厘と踏んでおつたのであります。
第二の点は、この前の値上のときには、まあ今度とは余程経済情勢も違うのは勿論でありますし、その外に多少理由があつたわけであります、それというのは、物價改訂もしたし、從つて物價改訂に應じて多少いろいろな業者の利潤が上るであろう、この見当が狂つたわけでありますが、とにかく物の値段が上れば、それに通れて沢山の利益があるであろうという見当は、これは一應できるのであります。
從いましてあの際の絶対條件なるものは、あくまで主文に伴う絶対條件でございまして、たとえば物價改訂を行わないというようなことを入れましたのが、不当であるかのような御発言でございますが、物價改訂を行い、それがわれわれにはね返つて來た場合には、五千二百円では足りないのであるから、從つて物價改訂を行わないでやつてもらいたいという意味合いでございます。
それから事業税の方面におきましても、各産業にわたりまして、また各自由職業——医師、産婆というような國民の医療に及ぼす方面にまで課税しますことは、それに対する生産費はかさみ、從つて物價は上りまたそれによつてインフレが高まるという縣念も非常に多いのであります。
從つて物價が上ればおのずから補正追加でやるという手もあるし、また暫定予算なんかの手もあるのでありますけれども、さような形体はこれは変態予算であります。どうしても年間予算を立てなければならぬというので、年間予算を立てたわけでございますが、これにあたりまして、一番問題となります点は、やはり賃金の問題であります。
從つて物價の面においても、金融の面においても、あらゆる面で去年と同じようなことが繰返されていくのではなかろうか。つまり昨年の構想と本年の構想とが変らず、昨年の事情と本年の事情とが同一であるとするならば、同じことが繰返されていくのではないか。そこに私どもは非常な不安をもつておるわけであります。
それで理論としては、一般有價証券は轉々流通性があるということで金融の対象になり、また賣買も円滑に行われる、從つて物價の自律性に基いて物價がきまつていくことは当然ですが、軍事公債に関する限り九十何パーセントが登録されていて、市場に出るべき公債そのものがないのであります。これはただ日本銀行に登録されているだけで、存在しない。轉々のしようがない。
從つて物價の改訂が行われる場合においても、その改訂によつてどれだけ生計費の中に影響を來すか、こういうような場合におきましても、主食その他の必需品の配給の確保によつて、あるいはそれの増量によつて、実質には二千九百二十円を上廻るように努めたい、こういう観点からこれが編成されたものである。こういうことだけを申上げることができるのであります。
從つて物價当局が、貨物運賃をその原價に拘わらず、言い換えれば原價を償うに足らない程度に抑えた、三・五倍に抑えられたということが物價との関係において尚十分な檢討を必要とするのではなかろうか。
從つて物價改訂を急ぐという場合、一方の前提となるところの國鉄運賃がいつまでも上らないと、それと同時に改訂をやるという建前をとつておりますから、かなり企業の苦しいこともわかりますので、政府の方で相当御配慮あるのではないかと存じますけれども、私どもといたしましては、別にそのことは承つておりません。
從つて、物價等の諸問題について相当の時日を要したのでありますけれども、それは追加予算を出さない方針を堅持するために、さようになつた次第でありますから、御了承願いたいと思います。 〔國務大臣栗栖赳夫君登壇〕